前提として資本主義社会でのゴールは、金を生み続ける資産を形成することだ。
一時期流行ったピケティなんかは、労働で金を生むよりも金が金を生む方が効率がいいということを言っている。
このゴールまでの道のりを分解すると、資本主義社会に生きる僕たちの世界は大きく3つのステージがあって、
それは時系列順に以下のようになる。
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初期:スキル・知識・経験、元手としての資産形成時期
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中期:元手を利用して、金を生む仕組みとしての資産形成時期
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後期:金を生む資産の多角化時期
それぞれ、具体的に以下に説明する。
1. 初期:スキル・知識・経験、元手としての資産形成時期
時期的には20代前半ぐらいだろうか。
最終的に資産を形成するためには、その元手が必要だ。
元手というのは例えば、自分のスキルは言わずもがな、挑戦をするための資金や人脈、信頼、
有形無形問わず、様々な資産のことだ。
当然、ビジネスパーソンとしてはまだ生まれたての20代は、
これらを通常持ち合わせていないので、初期に形成する必要がある。
同時に、中期でタネにする業界に関する知識の習得や問題意識の醸成、自分の志向性の理解なども行う。
2. 中期:元手を利用して、金を生む仕組みとしての資産形成時期
時期的には早ければ20代後半、平均的には30代前半ぐらいだろうか。
初期に形成した資産を使って、金を生む仕組みを構築するというチャレンジをする。
金持ち父さん貧乏父さんのロバート・キヨサキさんとかは不動産をオススメしているが、別になんでもいいと思う。
よくあるのは株式投資とかだけれど、利益は割合で決まり、どんなに良くても利回りは20%が関の山なので、元手が少ないこの時期に本格的に柱にするには心許ない。
(逆に、元手が十分にあるならありだ)
僕が個人的にやっているのは、(労働力の切り売りじゃない)自分のビジネスプロダクトだ。多分これが一番面白い。
ここで失敗すれば、初期にまた戻ってやり直しだ。
3. 後期:金を生む資産の多角化時期
中期で成功を収めた後は基本的にはずっとこれが続く。
(もちろん例外はあるし、例えば別の領域に鞍替えするため、初期に戻るのなんかはありだ)
どんな資産も永久に続くものではない。
不動産などはかなり長期的に続く資産だが、それでも建物の劣化や土地の価格の変化などがあり、永久にそれだけで安定を求めるのは厳しい。
したがって、企業戦略と同じで資産もポートフォリオを組む必要がある。金融における投資と同じだ。
不動産に統一するにしても、場所を分散させたり、形態をばらつかせることで、収益を安定化させることができる。
僕が個人的に目指しているのは、複数のプロダクトの所有と、そうしたプロダクトを生み出す方法論を共有するコミュニティの形成だ。
中期で上手く資産が作れていれば、ここで失敗しても初期に戻されることはなく、チャレンジを続けることができる。
僕たちは働くごとに、生きるのが楽になっていくべきだ。
だって、頑張って世の中に価値を提供しているのだから。
そのためには、日々の仕事やアウトプットが資産として溜まっていくかどうかを重視するべきで、
安易に人の信頼とかの計測が不可能な無形の資産の形成だけに走るのではなく、バランスよく資産を作っていくべきだと僕は思う。
(言わずもがな人の信頼は大切だが)
人生設計の何かしらの参考になれば幸いである。